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昔日の想い出2009_017

2009/6/27(日)【富士屋ホテル その1】

箱根 宮ノ下温泉にある1878年創業の老舗ホテル。
国道1号線に面しているが、国道1号線は箱根方面からこの地で大きく左に折れ、直進方向(御殿場方面)は国道138号線となる。
現存する本館は唐破風を取り入れた和洋折衷の木造建築で、明治の建築様式を現代に伝えている。

この時間に宮ノ下を訪れたのは、富士屋ホテルを訪れたかったからです。

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同じようなコンセプトで開設されたホテルとしては、日光金谷ホテルも知られています。

敷地に入ってすぐの場所にある建物。

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花御殿といいます。

●花御殿(登録文化財)●

昭和11(1936)年、和風意匠をテーマに建造されました。
外観は寺社亜建築を思わせる屋根に、校倉造りを模した壁。
すべての客室に花の名前が付けられており、ドアにはその花の絵が飾られています。

本館の方に正面から進むには、こんな橋を渡ります。

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奥の方にはかすかに花御殿が見えます。
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本館の正面は車の往来があって、きちんと撮影することはできませんでした。代わりに…

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●主食堂(登録文化財)●

昭和5(1930)年に木造で仕上げられた建物です。
メインダイニングルームはチーク材を多用し、欄間には彫刻が彫られていて、ここで提供されるフランス料理は今も変わらず人気です。
下の階はかつて、ビリヤード場や浴室、美容室などがありましたが、現在はバーとグリルルームになっています。

2階のメインダイニングルームの背後に箱根の山々が見えます。開放的で素晴らしい眺めを楽しむことができるのでしょうね。

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この三重の塔のような建物もまた、主食堂の一部です。
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花御殿と並んで建っているのが西洋館です。

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●西洋館(登録文化財)●

明治39(1906)年に建造された一対の建物です。
すべての窓は鎧戸付きで、典型的な明治期の洋風建築です。大規模な改築は行われず、明治期に建築されたものでは最も原形をとどめた貴重な建物です。

西洋風の白い壁と日本風の屋根瓦が、その時代らしい雰囲気を持っています。

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本館正面を撮影することはできませんでしたが、2階部分はゆったり撮影できました。
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●本館(登録文化財)●

明治24(1891)年に建造された、和洋折衷の建物です。
瓦屋根、唐破風の玄関、そして鳳凰や鷹・孔雀をかたどった木の彫刻が屋根の下に飾られています。
幾度か改築を経ているものの、百年あまりの時を経て、今も富士屋ホテルの顔であり続けています。
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富士屋ホテル本館の裏手には庭園が広がっています。この日はじめて、その庭園を歩いてみました。

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この水の流れは、もしかしたら近くを流れる蛇骨(じゃこつ)川の水でしょうか?
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日本庭園かと思えば、英国風の庭園がありました。

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でも、水車小屋もあります。
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建物のみならず、庭園も和洋折衷なのです。

そして、庭園の奥にはこんな施設もありました。

●屋外プール●

明治中期、近くを流れる蛇骨川(早川の支流)の水を水力発電に利用しましたが、その時にできたため池をプールにした名残です。
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今でも使用されているようです。

これでひととおり、敷地内を散策しました。この後、このホテルで夕食をいただきます。


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