スカイラインのある風景
【C10 SKYLINE 1500 Deluxe】
【撮影:2007年1月21日 静岡県・三保の松原周辺】
地元のオーナーズミーティングに遭遇したこの時、ここで思わぬ出会いがありました。昔、実家にあった車です。
C10SKYLINE 1500 Deluxe
スカイラインに限らず、或いは車に限らず、世の中で名品とされるもので、後の世に残されているものは、たいていフラッグシップとされるものや、特別な人気があるものだと思います。たとえば R32〜R34 なら、ほとんどが GT-R ですね。ハコスカやケンメリならGT-Rや2000GT。
確かに大人気で価値が上がるというのは事実です。でも、少ないとはいえ探せば見つかるのです、大抵。ハコスカの 2000GT や GT-R なら、イベントなどで必ず見かけることができます。
でも、それ以外のグレードって、それほど価値を見いだされることなく淘汰されてしまうというのも事実なのです。
ハコスカの 1500 Deluxe もそうした流れに乗って、全く残っていないと思っていました。
その車、残ってたんですね。本当に驚きです。
私と同い年、昭和46年生まれのこの車。フロントマスクを見ると、少し雰囲気が違うかなと思う程度です。
でも、リアビューはこんな感じです。
今スカイラインが好きで、何でも知ってるよ〜という若い人たちで、このテールランプのハコスカがあったことを知ってる人ってどのくらいいるんでしょうね?
私の場合、このスカイラインが「標準仕様」でしたから、当然知っていますし、懐かしさがこみ上げてくるのです。
横から見てみると、ハコスカの特徴のひとつとも言えるサーフィンラインもしっかり描かれています。
あらゆるグレードに対して敬意を払っている様な気がしてなりません。この想いはR32にもしっかり受け継がれていますね。
しかしながらフロントノーズは直列4気筒エンジンが載っているということもあり、とても短くなっています。錯覚ではありません、本当に短いのです。
このスカイライン、オーナーズクラブのミーティングにやって来ていました。本当なら次の会場に移動しなければならない時間だったのに、私の車とツーショットを撮らせるためにしばらく待っていてくれました。本当にありがとうございます。
撮影を終えた後、このスカイラインは私の父親よりも年上のオーナー氏に運転されて出発していきました。周囲の人たちも驚きの表情をあらわにしていました。
価値が上がるとか貴重品だとか、そうしたことではなくて、本当に好きだから乗り続けている人って多いと思います。R32くらいだとまだ本当の意味で「旧車」と呼べるところに至っていませんが、これから先も大切に乗り続けていきたいですね。
お願いして22歳年下の子孫と並ばせていただきました。この1500cc のスカイラインこそ、私がスカイライン乗りになったルーツです。
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