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JR九州 001
【鹿児島本線川内〜鹿児島中央間を走る817系と415系】
【撮影:2007年8月13日 湯之元駅】
鹿児島県某所を訪れたこの日、宿泊地の最寄り駅である鹿児島本線湯之元駅を訪れてみました。
この時、じつは湯之元駅の駅舎だけを撮影できればいいと思っていたのです。
幼い頃幾度となく訪れたことがあるこの駅。前にここを訪れたのはもう10年以上も前のことだから…
ところが、駅に近づいていくと、遠くから踏切の警報音が聞こえてきました。
列車が来る!
そう確信して、歩くスピードを上げて駅に向かいました。
駅構内にはいると市来駅方面(川内駅方面)から見慣れない車両がやって来ました。
JR九州の817系です。本州のJR各社では見られないデザインですね。良くも悪くもJR九州的といっていいのでしょうか?
2両編成、ワンマン運転の817系が湯之元駅に停車しました。車体側面を見るとあちらこちらにロゴが配置されています。
ここにも!
こんなところにまで!
このほか、各ドアの上にも「KYUSHU RAILWAY COMPANY」と書かれています。
ロゴの多さはJR九州車の特徴とも言えるようです。
しばらくすると、東市来駅方面(鹿児島中央駅方面)からも列車がやってきました。こちらは私も見覚えのある顔です。
国鉄時代に製造された415系。113系同様に全国各地で見られた車両ですね。
現在では朝夕のラッシュ時を中心に運転されているらしい415系を撮影できたのは本当にラッキーでした。なにせ、この区間は1時間に2〜3本しか列車がやってこないのです。
先にやってきた817系鹿児島中央行きが出発した後、川内行き415系だけを撮影できました。
やはりこの顔この車体を見て落ち着くんですね。静かに発車を待つ姿は、背筋を伸ばして出番を待つベテラン俳優のようにも感じられます。
もっとも、こんな風に思うのは撮り鉄を楽しむ人たちだけでしょうが…
時間がやってきました。列車は次の市来駅に向けて出発していきます。
415系が走り続けるのはあとどれくらいでしょう?
九州の他の地区に新型車両が入ると、恐らくそこに走る少し前の車両が転属してくることでしょう。
となると??
私がここで415系を見られるのは今回が最後になるかもしれませんね。
鹿児島本線の川内駅〜鹿児島中央駅(鹿児島駅)間は、今でこそ単なるローカル線のような雰囲気になっていますが、かつては門司港駅からずっと「鹿児島本線」とされていた路線。九州の大動脈のひとつでした。
博多始発の特急有明や特急つばめ、或いは京阪神や首都圏から何本もの寝台特急がやってくる路線だったのです。
西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)や伊集院駅から特急に乗り込んだことも度々ありましたし、博多発西鹿児島行きの夜行特急「ドリームつばめ」に乗車してここ、湯之元駅で下車したことさえあります。
九州新幹線開業に伴い経営分離された八代駅〜川内駅間。
ここにも分断の歴史がありました。
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by mickie