| この書庫のリスト |
| 前の記事 | | 次の記事 |

昔日の想い出2009_022

2009/7/25(土)【再び谷中へ】

根津神社を後にして、再び谷中方面に向かいました。
三浦坂を昇り、寺町の界隈を抜けて言問通りに出ました。テクテク歩いていると、「旧吉田屋酒店前」というバス停があります。

昔、このあたりに酒屋さんでもあったのかと思っていると…

旧吉田屋酒店(台東区立下町風俗資料館付設展示場)


イメージ 1

旧吉田屋酒店は、かつて谷中6丁目にあった、江戸時代から続く老舗酒店です。
明治期から昭和初期に至る酒屋店舗の形態を残すため、昭和62年、店舗改築の際に台東区へ寄贈され、この地に移築復元されました。
すでに開館時間は過ぎていたので見学できなかったのですが、見事な木造建築。よく震災にも戦災にも耐えたものです。

こちらの建物も気になりました。
暖簾や看板に書かれている店舗名であとで調べてみると、創業80年以上という老舗和菓子屋、「岡埜栄泉」というお店だそうです。豆大福が有名だそうな…

イメージ 2

ここから更に歩き進んで、Y字路の右側に向かうと、目の前には並木道、そして日暮里駅前の高層ビルが見えてきました。

イメージ 3

この街路樹は桜。そしてここは谷中霊園の敷地内です。
このあたりも桜の季節は鮮やかな彩りになるのでしょうね。

イメージ 4

この谷中霊園の敷地内に「五重塔跡」があると聞いていました。通りかかったので何気なく立ち寄ってみました。

谷中天王寺 五重塔跡です。

イメージ 5

この五重塔は昭和32年7月6日、放火により焼失したんだそうです。

イメージ 6

幸田露伴の小説「五重塔」のモデルでもあります。
詳細な実測図も残っていて、復原することも可能だそうですが、ここはこのまま静かに遺構を残しておくのがいいのかもしれませんね。

忠実なレプリカを作るのはいつでも可能ですが、オリジナルを作るのは不可能。ならば、オリジナルの今の状態をできる限り残しておくのがいいように思います。放火という悲しい事件もまたひとつの歴史なのです。

遺構の上には桜の葉が大きく伸びていました。

イメージ 7

この日は拝殿も工事中。仕方ないので撮影はしませんでした。季候がよくなった頃に改めて訪れてみましょうか。
ということで今回の撮影は唐門も内側から。

はじめて訪れた谷根千。とても蒸し暑い1日でしたが、気持ちいい散歩をすることができました。
穏やかな気候になったら、また訪れてみたい、そう感じる散歩道でした。

| 前の記事 | | 次の記事 |
| この書庫のリスト |
©2010 mickie. All Rights Reserved.
by mickie
サイトトップ