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昔日の想い出2009_043

2009/11/15(日)【明治神宮から】

明治神宮の中には「明治神宮御苑(神宮御苑)」と呼ばれる場所がありました。
ここは江戸時代から大名下屋敷の庭園として使われ、明治時代に宮内省の所轄となり代々木御苑と呼ばれていました。苑内には隔雲亭、お釣台、あずまや、菖蒲田、清正井などがあります。
神宮御苑は有料です。受付で入苑料を支払い、中に入っていきました。
森の中を歩き進んで最初に見えたのは「隔雲亭」。

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そして、苑内にある池にたどり着きました。
ここまで来ると、この場所が東京の都心とは思えないほどのどかで、風に揺れる木々の音やカラスの鳴き声だけが聞こえるほどです。
ここでしばらく、ゆーーっくり時間を過ごすことにしてみました。

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振り返ると先ほどの隔雲亭も見えます。

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秋晴れの夕焼け空。

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池の水は必ずしも澄み切ってきれいだとは言えませんが、水面には周辺の木々が映り込んでいます。

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しばらくのんびり過ごした後、菖蒲田やあずまやがある方向を目指してみました。
生憎(というか言うまでもなく)菖蒲の季節ではありませんから、こんな感じ…

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この後、直後に話題となった清正井などを訪れた頃には閉門のアナウンスが聞こえ始めました。
あまりゆっくりもできなくなり、早々に神宮御苑を出ることにしました。
明治神宮が出来る前はこの辺り一帯は南豊島御料地(皇室の所有地)といって、現在の御苑一帯を除いては畑がほとんどで、荒れ地のような景観が続いていたそうです。
造営当初、植樹された樹木の種類は365種でしたが、東京の気候にそぐわない種類もあり、現在では246種類にりました。今や、東京ドーム 15個分の境内に17万本もの木々が豊かに生い茂る貴重な自然林の姿をなしています。御鎮座50年を機に境内の樹木の調査を行ったところ、わずか半世紀で自然の状態になっていることが解ったそうです。 明治神宮創建当初、何を植えたら立派に育つか、また100年後自然の状態になっていくのか、当時の学者たちが考えた結果、椎・樫などの照葉樹を植えることに決定しました。
大正時代、すでに東京では公害が進んでいて、都内の大木・老木が次々と枯れており、照葉樹でなければ育たないと結論づけたのです。
これが明治神宮境内の樹木に椎や樫、楠が多く、伊勢の神宮や日光東照宮のような杉や檜が少ない理由です。

再び森の中の参道を歩いて行きます。灯籠に灯りが灯り始めていました。

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そして再び原宿の街へ…

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明治神宮の正面、大きな鳥居の前に戻ってきました。

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JR山手線 原宿駅のすぐそばまで明治神宮の森が迫っているのがよくわかりますね。
国鉄時代から使用し続けていると思われる駅名票も、当たり前のように今も残っていました。

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初詣の時にしか使用されないという臨時ホーム。当然このホームではなく、通常のホームから外回りの電車に乗り、家路についたのでした。

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