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試乗レポ

【NISSAN SKYLINE COUPE(V36)】

2007年10月14日(日)のお昼過ぎ、ふと思い立って近所のディーラーを訪れました。
用件は二つあって、ひとつはあるパーツのオーダー。もう一つはある車、V36スカイラインクーペの試乗です。
イメージ 1 イメージ 2

【撮影は2007年10月7日】

私が訪れた時、ちょうど試乗車の入れ替えだとかで、少し離れた別のディーラーにある試乗車を待っている状態でした。
どうやら購入希望の人がいて、MT車ではなくAT車を見てみたいということだったようです。
しばらく待たせて貰うこと小一時間。ようやく私が試乗する番になりました。

ホワイトパールのボディ。車としてはなかなかいいフォルムじゃないですか?

早速試乗してみました。
幹線道路に出てすぅーっと加速する感覚。悪くないと思いますよ。
マニュアルモードにしてパドルシフトで操作をしてみました。なるほど、こんな感じか。

メーターフード内を見ると、スピードメーターとタコメーター。あとは油温計に燃料計と液晶ディスプレイがあるのみ。
ワーニングランプの類はその液晶ディスプレイで表示されるんだそうです。なるほど、便利な機能ですね。

渋滞もあって、あまり加速をすることはできませんでしたが、車としてはまとまった仕上がりだと思います。

近所のディーラーでの試乗を終え、今度はMT車を置いてあるディーラーに行ってみました。

6速MTのこの車。色はブラックパール。なんだか落ち着きすぎた印象を受けますね。まあ、高級車然とした印象、悪くないんじゃないですか?

ただ、実際に運転してみると、思った以上に面白い。3700ccのエンジンということもあり、重い車重もなんのそのといった感じ。変なもたつきを感じることもなく、イメージ通りに加減速ができるのです。

気になったのはシフトチェンジの時の違和感。2速から3速へ入れた時に、何とも言えない違和感を感じたのです。これが現代のマニュアルシフトなんですかね??
あと、MT車のサイドブレーキレバー。なんで助手席側にあるんでしょう?
(ちなみにAT車はペダル式でした)

MA車とAT車の違いで感じたのは、個体差なのかもしれませんがエンジン音や排気音が全く違いました。
MT車は自然な音を奏でていたのに対して、AT車はとても静かで、最近よくある「敢えて音を出している」という感じでした。

まあ、車としては悪くないと思います。
ただ、「スカイライン」としては満足できませんでした。トキメキを感じることはできなさそうです。

今回、2カ所のディーラー、5人くらいの営業さんとお話をすることができました。
営業サイドの本音は、今回のラインナップに不満があるようですね。
ある方は、「もう少し軽くて排気量の小さいモデルが欲しい」とのこと。その理由は「若い世代の人が買えない」からだそうです。なるほど、確かにそういう考え方もありますね。
このモデルは車重が重くて高排気量の、明らかにハイパフォーマンスカー。
でも、本当はもっと若い人たちに広く乗ってもらいたい。「GT-Rは買えないからNAのGTSでブイブイ言わせてやる!」なんて感じですよね。でも、それすら叶わないのです。

それから多くの方は、「R32が一番いいと思う!」と仰っていました。
それはもちろんリップサービスの部分もあると思うのです。でも、それぞれが持つスカイラインという車のイメージとは乖離しているのも事実。R32くらいの世代がイイと思うのもわかる気がしますね。

R35がスーパーカーになってしまった以上、背伸びをして手が届くかもしれないのはV36クーペ。でもその車にもあまり魅力を感じられない。
となると、我々がニューモデルとして買うことができる魅力ある日産車って、どこに行ってしまうんでしょう。

やはりS54やハコスカの血統は第2世代で終わってしまったんですね。

あくまでも、V36という車を否定するわけではありません。個人的には車としては本当にいい仕上がりだと思います。この車で首都高速や伊豆・箱根、日光をドライブするのも楽しそうです。
でも、やはりR32乗りである私としてはベクトルの違う車になってしまったなぁと思っているのでした。

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