【撮影：2008年11月24日（月）】

NISSAN SKYLINE GTS-t Type M（HCR32）を購入し、私の元にやってきたのが平成12年1月。
以来、何があっても手放すことなく、私の相棒として各地を訪れました。

購入時、BNR32とHCR32とを組み合わせたその姿に、ある思いを抱いていましたが、確証はありませんでした。

限定車　タイプM･Rではないか？

このことを確認し、証明できたのは8年以上経過した頃でした。
このクルマは紛れもなく、日産プリンス埼玉他でディーラー限定として販売されたタイプM･Rに他なりません。

前の仕事を離れて収入が激減したこと。
夜の日光市内で発生したエンジンストール。
修理代金や車検費用が膨らみすぎて経済的に苦しくなったこと。

本当にいろいろありましたが、何があっても私の傍にこのクルマは存在していました。

でも、そのクルマも今はありません。平成20年12月14日。首都高速4号新宿線下り新宿カーブでスピンの上、修復不能なほどにボディが歪んでしまいました。全損です。
もう、タイプM・Rを各地で撮影することはできなくなりました。

私は、愛用している道具には情や念が宿ると思っています。
少しタイミングがずれていたら、私自身も命を落としていたかもしれないほどの大事故で、後遺症も含めて怪我ひとつなく、他の誰も傷つけず、他の何も破壊せず、今も普通に日常生活を送っているのは、長年にわたり愛用してきたウチのクルマが守ってくれたからだと信じています。

そのクルマに対するオマージュとして、2008年11月24日に撮影した画像をもとに【32紀行＜最終章＞】を書き上げたいと思います。