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大井川鐵道 007

【元近鉄「吉野特急」 16000系】

【撮影:2007年1月20日 大井川鐵道沿線】

新金谷駅前の駐車場に車を止め、最初目に入ったのは元近鉄の16000系でした。
これはあべの橋(現・大阪阿部野橋)から橿原神宮・吉野方面に延びる南大阪線を走る特急で使用されていた車両です。

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近鉄電車の中でも南大阪線系統は私にとって比較的近い存在で、その電車群を目にすることも度々ありました。 阪和線の美章園駅から少し天王寺側に進んだところに、近鉄南大阪線と立体交差する場所あります。今は阪和線を跨ぐ形で近鉄電車が走っていますがかつては地上線で、阪和線の電車内からよく眺めていたのを覚えています。
橿原神宮や吉野方面に電車で向かう時も利用するのはこの南大阪線(吉野線)。やはりこの車両を見ることはありました。でも、実際に乗車したことはありません。
恐らく今なら「乗り鉄」してしまうのでしょう。幼心に憧れがあったのを覚えています。
新金谷から川根温泉笹間渡に向かう電車を待っていると、やって来たのは16000系の別の編成でした。
いうまでもなく地域の足として活躍しているこの車両、地元の人に「昔は特急料金がかかって乗れない電車やったんですよ」と言ってみたかったほどです。
「ワンマン」表示が追加されたのと、かつて特急と表示されていた標識が「金谷←→千頭」に変更されている以外、外観はそのままの状態。

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車内はワンマン改造を施されているということで、近鉄時代と変更点があるのでしょうが、基本的にはほぼそのまま。
車窓から見える風景も吉野線に似た雰囲気。さほど違和感が感じられません。

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そうこうしているうちに川根温泉笹間渡に到着。ワンマン運転なので、バックミラーがあります。

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後追いを撮影してみました。今でも優等列車の風格が残っているように思います。

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福用のお立ち台で、行き交う列車を何本か撮影した後、福用の駅に向かいました。あまりのんびりはできません。次の電車に乗り遅れるとこの後の予定に狂いが生じます。
でも、是非押さえておきたかったポイントが線路脇。福用駅からお立ち台に向かう途中のポイントで撮影したかったのです。
ここで撮影した画像。防護柵も何もないこの様子、都会では考えられませんよね。 こんなところでも古き良き鉄道を感じることができます。よく見ると架線柱も木造でした!

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こちらはは駿河徳山駅にて。福用から一度千頭に向かい、その後一旦駿河徳山に移動、それから改めて千頭に移動してきました。
もしかすると京阪3000系か近鉄420系に乗れるかと思ったのですが、それは叶わず、結局近鉄16000系がやってきました。

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山間の単線をこちらに向かってくる16000系は、まさしく吉野特急そのもの。近鉄吉野線の岡寺や飛鳥で、吉野行き特急を待っているかのようです。
ここではワンマン運転の普通運用ですが、やはり風格は感じられます。

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車内には近鉄時代の勇姿を撮影した写真が飾られていました。大活躍していた頃を懐かしみながら、のんびり第二の人生を謳歌しているように思えますね。

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座席は近鉄特急時代そのままです。この座席から眺める明日香村や吉野はどんな風に見えたんでしょうね。

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