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しなの鉄道 001

【軽井沢駅 〜もうひとつの分断の歴史〜】

【撮影:2006年10月9日 軽井沢駅】

かつてJR(国鉄)信越本線の駅だった在来線の軽井沢駅。EF63をはじめ、エル特急あさまなどの優等列車が走っていた場所です。
私が大学時代に高崎から通しで乗車した時代とは違い、首都圏から長野方面へ向かう場合は長野新幹線を利用する今、並行在来線として残った路線は、地方の一ローカル私鉄になってしまいました。
同様に東北本線や鹿児島本線も「経営上」分断されてしまいましたが、横川〜軽井沢間は鉄路そのものが分断されているわけですから、重みの大きさは別格ではないでしょうか?

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この地に立つ少し前に訪れた横川駅でもそうでしたが、駅名表示板は一方向しか示されていません。
旧信越本線であるしなの鉄道軽井沢の隣の駅は中軽井沢しかありません。なんだか寂しいですね。

この時やってきたのはJRから譲渡された115系でした。以前と同じ型式名を名乗っているようです。
同様に169系も譲渡されたそうですね。

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しなの鉄道のロゴや社名が入っていなければ、JRの独自塗装のようにも見える編成。まぎれもなく「国鉄近郊形」電車の姿です。

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ただ、行き先表示や配色は独特なもの。配色は「しなののブドウ色」とでも解釈できますが、「長野行ワンマン」の表示は違和感がありました。

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車体側面は赤よりグレーが強いのですね。正面から脇に流れる帯はどことなくかつての「阪和線快速色」に似ている気がします。

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この編成、軽井沢寄り先頭車には貫通幌が取り付けられていました。

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銘板を見ると、「日本国有鉄道」「JR東日本」「しなの鉄道」の3社が残されています。
JR東日本から譲渡され、配色や行き先表示が変わってしまったとはいえ、かつてと同じ線路を走るこの電車は、まぎれもなく由緒正しき国鉄115系電車なのです。
そう思うと、まだまだがんばって欲しいと思わずにはいられませんでした。

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