JR東日本 中央線 017
【桜の季節の市ヶ谷にて 2007】
【撮影:2007年4月1日 中央線市ヶ谷〜飯田橋間】
置き換えが進む中央快速線の201系。どうしても撮りたかったのが市ヶ谷の桜と201系との組み合わせでした。
ソメイヨシノが都内各地で満開となった2007年4月1日、所用ついでに撮影してきました。
どこかの近郊のように見えますが、まぎれもない東京都心、千代田区・新宿区周辺です。
中央線の東京〜新宿間って直線ではなく大きなS字を描いています。
そんな中央線においてこの市ヶ谷付近は数少ない直線の区間になっています。各駅停車だと四ッ谷〜市ヶ谷〜飯田橋と立て続けに停車しますが、快速系統だと四ッ谷の次はお茶の水までノンストップ。自ずとある程度の速度を出します。
そんな、比較的高速で駆け抜ける201系です。201系のオレンジと桜色の組み合わせはいいですね。
まだまだ運転本数が多い201系。上り列車と下り列車がすれ違います。
6両+4両。H編成ですね。
こうした光景はあと僅か?それとも2007年で見納めになるのでしょうか?
まだまだ元気そうに見えますが、1979年の登場から30年ちかく。車両としては相当疲弊しているようです。
市ヶ谷の桜。その向こうに見えるオレンジ色の帯は、201系が登場する以前、101系や103系の頃からもう何十年も見られた光景であるはずです。
中央線の201系、どんどん置き換えが進んでいます。
2008年の春、ここで201系を見ることはできるんでしょうか…
一口坂から外堀通りを目指すと、中央線と江戸城外濠を跨ぐように新見附橋がかけられています。
ふと立ち止まると、飯田橋駅方面から列車の音が聞こえてきました。
後追いで撮影しようと、市ヶ谷方面にカメラを向けてファインダーを覗いてみると、そこにやってきたのは真新しい車両でした。
E233系です。
この列車は快速でした。
これから先、この季節にこの地で見られる新しい光景なのです。まだ見慣れない風景ですが、何年も何十年も経って、このE233系の置き換えが始まる頃にはこれが当たり前の風景になることでしょう。
この地の桜も、この新しい編成を快く迎えているかのようです。
by mickie