| この書庫のリスト |
| 前の記事 | | 次の記事 |

JR東日本(北関東エリア) 001

【分断の歴史 信越本線横川駅にて】

【撮影:2006年10月9日 横川駅】

小淵沢を起点に野辺山駅、八ヶ岳、「碓氷峠鉄道文化むら」を辿ったこの日。文化むらを出た後に信越本線横川駅を訪れました。
ここに来たのは大学生だった時の夏休み以来、しかもこの時は通過しただけです。当時すでに北陸新幹線長野ルートの工事は進んでいました。

東京の大学に通っていた当時、夏の帰省で使うのは新幹線ではなく在来線、しかもぐるりと迂回するルートを使うのがマイブームでした。
この時は確か、池袋駅から埼京線の始発で赤羽駅まで向かい、高崎線、信越線、篠ノ井線、大糸線、北陸線と普通列車で走り抜け、最後は681系試作編成が投入された雷鳥100号(今で言う「サンダーバード」)で大阪駅に向かったはず。この頃は「撮り鉄」というより「乗り鉄」でしたから、全く記録は残っていません。とても残念です。
とはいえこの日は大混雑だった信越線の115系。撮影のために下車するのも一苦労でしたから多少はあきらめもつきます。
イメージ 1

ご存知の通り、ここも長野新幹線が開業した今は終着駅。車止め、切断・舗装された線路、廃線跡の「文化むら」施設が分断された証となっています。

イメージ 2

時刻表を見ると少し待てば折り返し高崎行きがやってきそう。そこで駅周辺を少しだけ散策し、時間に合わせて構内に入ってみました。
やってきたのは107系100番台。北関東エリアで見られる107系の中でも横軽対策を施された車両だそうです。
ぱっと見、前日に岡谷駅で見た119系や105系に似た顔立ちですが、前照灯と尾灯がユニット化されて、少し印象が異なります。

イメージ 3

イメージ 4

しばらくこのホームに停車し、静かに発車の時を待っていました。
広い構内で静かにたたずむ4両編成のローカル列車、往年のにぎわいを知るだけに寂しさが増します。曜日や時間帯の関係もあるのでしょうが、利用客は非常に少なかったですね。

イメージ 5

近郊形のようで実は通勤形。なので車内はロングシート。片側3扉にロングシートだと、随分だだっ広い印象を受けますね。

イメージ 6

この高崎行きが発車してきました。

イメージ 7

高崎行き発車した後の横川駅、強引に断ち切られた線路にコンクリート製の車止め、「分断の跡」です。
昔のままの広い構内や引き込み線と、車止めのギャップ。トロッコ列車としての復活の噂はありますが、本線として復活することはないのでしょう。
そう思うとやはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。

イメージ 8

| 前の記事 | | 次の記事 |
| この書庫のリスト |
by mickie