夜行列車 014
【運転終了直前の富士・はやぶさ *後編*】
【撮影:2009年5月5日 東京駅・新橋駅】
午前中、九州から東京駅までやってきた寝台特急「富士・はやぶさ」を撮影したあと、一旦帰宅しました。
そしてその日の夕方、再び東京駅へ。
入線時刻はあまり気にせず、出発時刻だけを気にして東京駅10番ホームを目指すと…
ものすごい人だかり!
数日後に引退となるこの列車。最後の休日ということもあって、ホームは大混雑でした。
寝台特急 富士 大分行き
寝台特急 はやぶさ 熊本行き
10番ホームには既に列車が入線していましたが、品川寄り(先頭)に電機機関車は付いていません。
なんとか機回しに間に合ったということですね。
大混雑の中、なんとか9番ホームの一角を陣取り、牽引機EF66を待っていると、神田寄りからざわざわとしはじめ、ヘッドライトの明かりも見えてきました。
目の前を通過したのは一瞬のこと。一生に一度しか見ることのできなかった機回し。
その後、一旦品川寄りに出た機関車が徐々に客車に近づいてきます。
機関車が連結され、客扱いも始まりました。
さて、客扱いが始まってからも大混雑の東京駅。ゆっくり撮影する事なんてできません。
そこで思いついた「新橋駅」。朝と同じく新橋駅で通過する列車を待つことにしたのです。
思ったより待ち人はいましたが、それでもゆったりと撮影することができました。作戦勝ちです!
東京駅を出発する時刻。刻一刻と迫る「その時」。東京駅の方にヘッドライトの明かりが見え始めました。
EF66が見えました。
もう見ることのできない東京駅発着の客車特急。いい速度で我々の前を通過していきます。
国鉄特急色ともいえるブルーのEF66と、「ブルートレイン」の由来ともなった客車が、疾走していくのです。
帯の色はシルバーと白の二種類あるようですが、これは種車の違いに依るのだそうです。
さようなら、1レ。
いつかまた、対九州特急として「富士」「はやぶさ」という列車名が復活せんことを願っています。
by mickie