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JRグループ SL列車 002

【磐越西線 D51-498「SL会津秋まつり号」】

【撮影:2007年9月24日 磐越西線関都駅付近】

南東北を車で駆け抜けた9月23〜24日の連休。
主たる目的は「山寺と松島を訪れること」「車で東北を走ること」だったのですが、立ち寄った先での列車撮影も忘れてはいません。私にとって仙山線と仙石線は抑えておくべきポイントでした。

松島散策のあとをどうするか…
「軽く磐梯吾妻スカイラインを走って、猪苗代湖の方に行ければいいかな?」この日はその程度しか考えておらず、磐越西線の存在は把握していたものの、時間的な問題もあってさほど重視していなかったのです。

磐梯吾妻スカイラインを駆け抜けて、国道115号線に入り、猪苗代湖の方に向かって走っていると、磐越西線に近づいていきます。

ブォ〜ン

なんとなく聞き覚えのある音が耳に入ってきました。それは、1月の大井川鐵道、福用のお立ち台で耳にしたあの音…

SLばんえつ物語号?!



ここ磐越西線ではSLが運行されているのです。もちろんそのことは知っていましたが、時間も時間ですから考慮していなかったのです。

ちょうど目の前に十字路。追いかけることにしました。
黄金色の稲穂の先に、旧型客車を従えたSLが走っています。想定外の出来事、奇跡かもしれません!

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途中、赤信号に変わりました。列車はどんどん先に進んでいきます。このまま追い続けるか諦めるか…

イメージ 2

ためらうことなく追いかけることにしました。
初めての土地。土地勘などありません。ただただ、勘だけを頼りに目の前の道を進んでいきました。すると、旧型客車の最後尾を発見。どうやら停車するようです。

そのまま少し前に進み、踏切のある場所に到着しました。
ここは関都という駅からすぐ傍にある踏切。どうやら会津若松方面に向かう列車との待ち合わせをするようです。しばらく停車していました。

イメージ 3

真正面にD51-497が止まっています。
この列車は「SL会津秋まつり号」という臨時列車で、「SLばんえつ物語号」とは異なる列車です。

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後でわかったのですがSL磐越ものがたり号は同じ磐越西線でも会津若松〜新潟間を運行する列車で、C11牽引による12系の専用客車。
この列車を撮影した関戸駅は会津若松〜郡山間で、SLばんえつ物語号の運行区間外。牽引機関車も客車も異なるものでしたね。
煙とスチームを思いっきりはき出しています。圧巻です!

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会津若松行き普通列車がこの場所を通過していきました。いよいよD51-497が牽く「SL会津秋祭り号」の出発です。
私にとって本線上を走るD51を見るのは生まれて初めてのこと。言うまでもなく感激なのです!

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タンク式のC11とは異なり、テンダ式のD51。さすがに迫力は違います。重量級の機関車ですから当然といえば当然でしょう!ぶどう色の旧型客車もいい雰囲気を出しています!

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そうしてこの列車は郡山に向けて走り去っていきました。

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まるで昭和30〜40年代のような、とても趣きある風景です。なんだか時間が止まっているかのような感覚にとらわれました。

私自身は都会に生まれ育ち、今も暮らしているわけです。物心付いた頃にはSLなんてほとんどの地域で現役から引退していました。写真やテレビでしか見たことがありません。
それでも、こうして目の当たりにした時、「真新しさ」「物珍しさ」ではなく「懐かしさ」を感じるのは、生まれ持った日本人としての感覚なのかな?
そう思わずにはいられないのです。

ほんの少し、この場所で余韻に浸ってしまいました…
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by mickie