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2006/5/3(水)【恐山菩提寺に向けて】
<アーカイブ版>

奥入瀬渓流を出発した後、恐山菩提寺を目指しました。ただ、ネックとなっていたのは拝観時間。
きちんと確認をしていなかった上、途中随所で渋滞に巻き込まれ、やや焦り気味の行動となったのは言うまでもありません。

ゆっくりゆっくり、国道4号を北上していくと、目の前に下北道との表示。

高速道路?!


「下北」という表示、目指すむつ市方面に延びる道であることはほぼ間違いない。ということですかさずその道路に入りました。

●下北道(下北半島縦貫道)●
青森県むつ市と青森県上北郡七戸町とを結ぶ予定の高規格道路。現在は部分的に開通している。
この時利用したのは、下北道のうち部分開通している「野辺地バイパス」と呼ばれる区間だったようです。

その後、陸奥湾沿いを南北に通る国道279号線に出ました。走行中、ふと見上げると、風力発電の大型風車が回っていました。
下北半島というと、風力発電のみならず原子力発電所や核燃料再処理施設などがあり、どうしても「電力の半島」というイメージが強いです。

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さらに1時間ほど車を走らせ、むつ市街を通り抜けて恐山を目指しました。

17時前、恐山菩提寺の駐車場に到着。なんとか拝観時間内に間に合ったようです。
拝観料を納め、総門から入ります。たしか2005年は時間がなくて入ることができなかったのです。

総門からは三門が見えます。

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正面には「霊場 恐山」の文字。

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そしてその奥には地蔵堂が配されていました。

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すこし引き気味に見てみると、こんな雰囲気なのです。

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この画像の右側に掘っ立て小屋のようなものが写っています。同じような建物が、参道を挟んで反対側にも建っていました。

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境内には硫黄の匂いが漂っていて、本当に殺伐とした、重々しい景色が広がっています。

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高台から三門方向を。その先には宇曾利(うそり)湖が広がっています。

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別の方角。やはり殺伐とした風景です。

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そして独特な雰囲気を演出するカラスたち。

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対岸には見事な三角錐の山が見えました。

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さて、前述の掘っ立て小屋ですが、じつはここ、入湯施設になっています。温泉、というより湯治場ですね。
山門や本堂とは異なり、掘っ建て小屋のような作りは、知らない人なら通り過ぎてしまうほどだと思います。
境内を一通り歩いた後、閉門が近くなってしまったので、係員のおじさんに入湯できる時間を尋ねてみましたが、少しくらいなら閉門後でも大丈夫とのことでした。

湯屋の入口を開けると、中も簡単な作りで、いわゆる「湯治場」の造りです。でも、ヒノキでできているらしいその造りは、とても趣があっていい感じでした。

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湯船は少し熱めと少しぬるめの2つあり、それぞれ源泉からのお湯を水で薄めているようです(その水も恐山の湧き水だそうです)。
更に、湯屋の中は硫黄の匂いが立ちこめていて、汗を流すという感じではありませんが、東京から車を運転し続けた体の疲れを癒すとともに、今回の旅が実現できたことを感謝するにはいい場所でした。

死人の霊が集まると言われる霊場恐山にある温泉ですので、中には「ちょっと…」という人もいるかもしれませんが、個人的には逆に「ありがたい縁起物」といった感があります。

恐山菩提寺を離れたあと、一旦むつ市街に戻りました。まずは大湊線の終点大湊駅。
周辺にはなにもありません…

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そして「下北半島最北端」となる下北駅。やはり何もありません。。。

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とりあえずむつ市街に戻り、翌日目指す予定だった函館に関するガイドブックを入手して、当夜を過ごす大間に向けて出発。
彼の地で夜を明かして、朝一番のフェリーを待つことにしたのでした。
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