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2007/3/21(水)【浄蓮の滝と「道の駅 天城越え」】

今回の伊豆は、中伊豆から東伊豆に抜けたり修善寺に向かうルートではなく、久しぶりに南伊豆方面を目指すことにしていました。
伊豆スカイラインを冷川で降りて、途中山間部を抜けたりしながらまずは浄蓮の滝を目指したのです。

これが浄蓮の滝

少しひんやりした場所にあります。

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ここには静岡県指定天然記念物のハイコモチシダ(ジョウレンシダ)が群生しています。

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ハイコモチシダは、日本国外では中国南部・台湾からヒマラヤにかけて分布していますが、日本国内では九州南部と伊豆半島に分布するのみです。このシダは、1917年に国内ではじめて、この浄蓮の滝で群落が発見されたため、別名をジョウレンシダともいいます。
浄蓮の滝の両側、玄武岩の断崖及びその近くに群生しているのがハイコモチシダです。
その特徴は胞子で増える以外に、葉の先端近くの中軸の裏側に米粒大から指頭大の褐色の鱗片に覆われた不定芽(無性芽)を1個から3個生じ、これが地面に接すると鮮紅色の新芽を生じ、新しい個体となる点です。
…伊豆市教育委員会の案内より引用。

そして、ハイコモチシダと同じようにこの地に群生しているのがワサビです。

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今の時期はちょうど白い花を咲かせる頃なんですね。
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浄蓮の滝から少し南下したところに、道の駅 天城越えがあります。この道の駅には作家 井上靖がかつて住んでいたという家が残されています。この「井上靖旧邸」をめざすことにしました。

しかし、この「道の駅 天城越え」に到着すると、珍しい乗り物が目に飛び込んできました。

ボンネットバスです!

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昔はこうした美しいアールがデザインとして用いられていましたね。
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このバスは、伊豆の山間部を走るために造られたものだそうで、昭和39年製。
このバスに乗って、道の駅と浄蓮の滝とを往復しました。外観だけでなく車内もレトロです。
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運転席です。今でもきちんと整備されているようです。大切に動態保存されているんですね。
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このボンネットバスに乗って、再び浄蓮の滝にやってきました。そこで目に入ってきたのは「伊豆の踊子」の銅像。

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こんなのがあったんですね。他の駐車場に車を停めたので気が付きませんでした。

そして再びボンネットバスで道の駅へ。
この道の駅、伊豆の踊子と関連づけた遊歩道も整備されていたりして、疲れた体を自然の中で休ませるにはいい環境です。
東京より南に位置する伊豆半島、山桜は既に開花していたようです。
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そしてこちらは和紙の原料として知られるミツマタです。はじめて見ました。
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その名の通り、枝が三つに分かれています。

マメザクラも咲き始めていました。
ソメイヨシノとも山桜とも違った雰囲気ですね。

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ここが「井上靖旧邸」です。

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井上靖は一時期、ここ伊豆湯ヶ島の地で生活をしていたんだそうです。
今でも静かなこの地、当時はもっと静かだったことでしょう。こうした環境で少年期を送った彼は、この地でどんな経験をしていたのでしょうね。

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