松崎のお花畑をあとにして、再び西に車を走らせると、すぐに国道136号線に突き当たります。ここから今度は北上し、堂ヶ島に向かいました。
堂ヶ島は今回で2度目。そもそも、このタイミングで西伊豆に到着する予定ではなかったので具体的にどうするか、多少迷ったものの、とりあえず車を止めました。
ここは堂ヶ島の洞窟巡り遊覧船「堂ヶ島マリン」が発着する場所です。
前回来た時にはこの遊覧船に乗船してみました。海から見る伊豆の海岸線は素晴らしいものでした。
遊覧船の発着所からしばらく歩くと、地面にぽっかり穴が空いています。
ここは天然記念物に指定されている「天窓洞」です。
この辺りの地下は海水によって侵食されていて、洞窟が複雑に入り組んでいます。そのうちの一部分で天井が崩落してしまったのがここ、天窓洞なのです。
ですから、ここから下を覗くと、海が見えるのです。タイミングが合えばここを通る遊覧船も見られます。
もう少し歩いて岬に出てみましょう。ここから見えるのが三四郎島。
陸地側から「象島」「中の島」「高島」という3つの島から成り立っています。
よーく見ると、象島から陸地側に筋が延びています。
これは
トンボロ現象といって、干潮時に現れる陸繋砂州(りくけいさす)なんです。完全に現れると歩いて渡れるそうです。
自然のなせる技ですね。
最後は少し違うアングルから改めて三四郎島を眺めてみました。
次に「黄金崎」へと向かいました。
西伊豆町の景勝地、
黄金崎にやってきました。
目的は、ここで日没を見るためです。といっても、日没まで2時間近くあったでしょうか??
黄金崎付近の岩石相はプロピライト(変朽安山岩)と呼ばれ、火山活動が盛んだった今から3,500万年前の新生代第三期斬新世の頃に、火山活動によって安山岩の割れ目から熱水が侵入して生成されたもので、それが長い間の風化によって緑色・淡青色・黄色・黄褐色と変化して、現在に至っているそうです。
これが黄金崎のプロピライトです。ホントに黄褐色でしょ。
そして海は澄んでいます。
北の方を眺めてみました。典型的なリアス式海岸なんですね。
海を眺めると、漁船が航行していました。
南の方、こちらもリアス式海岸ですね。
すこし遊歩道を歩いてみました。途中見つけた花。スイセンかな??
そして再び海の見える「サンセットデッキ」へ。
まだまだ日没までは時間がかかりそうですが、ここでしばらく待機することにしました。
ここにカメラをセットし、日没まで1時間近くのんびり待つことにしました。
少しずつ、少しずつ、日が傾いているんですね。
そして、日が傾くにつれて西日は赤みが強くなってきます。大気による光の屈折と、大気中の塵による影響なんですってね。
水平セインに近づくに連れ、沈むスピードが早くなっているように感じます。
と同時に…
少しずつ風が強くなってきたんです。
はじめは少しの風でしたが、次第に強くなり、最後はカメラをセットした三脚さえ動いてしまうほどでした。。。
そうしていよいよその時がやって来ました。
残念ながら、水平線の彼方には雲がかかっていました。海に沈む様子を見ることはできませんでしたが、2007年の春分、しっかり日没を見てきました。