| この書庫のリスト |
| 前の記事 | | 次の記事 |
2007/9/23(日)【東北紀行2:山寺(立石寺)】

湯沢で稲庭うどんを食べ、新庄で奥羽本線や山形新幹線の列車を撮影したりしながら、国道13号線をのんびり南下してきました。
時刻は15時すぎ。湯沢を発って3時間少々かかったことになります。

この日訪れたかった場所、山寺(立石寺)に到着しました。

イメージ 1

山寺というと松尾芭蕉の句で有名ですね。

閑さや巖にしみ入る蝉の声

東北というと、いつも一気に青森へ行っていました。今回も三連休になっていたら同じだったでしょうね。
ところが今回は二連休。このスケジュールで青森の先端まで行くことは非常に苦しいのです。
ならば、南東北でどこかいい場所がないか探したところ、宮城の松島とここ山寺を訪れることを思いついたのです。

車を停め、正面にある階段を昇ります。

イメージ 2

まずは本堂(根本中堂)にお参りをしました。
イメージ 3

今回こうして東北を訪れることができたことを感謝し、ここから先の旅の安全を祈願しました。

境内には松尾芭蕉の句碑が残されています。

イメージ 4

「閑さや巖にしみ入る蝉の声」の句は1689(元禄2)年に詠まれたと伝えられていますが、この句碑は1853(嘉永6)年に立てられたんだそうです。

山門にやってきました。ここから奥の院を目指しましょう。

イメージ 5

一応人が通れるように整備されている山道を登っていくと、大きな岩壁に入りました。
イメージ 6

弥陀洞(みだほら)といって、見ようによっては阿弥陀如来にも見えるそうです。ここは、誰かが手で彫り上げたのではなく、自然の浸食によって作り上げられた造形なんだそうですよ。
実際にこの目で見たこの場所、言われてみればなーんとなく阿弥陀如来のお姿に見えたような気が…

そこからすこし歩くと、仁王門にたどり着きます。

イメージ 7

奥の院へはまだ少しあります。

さて、仁王門をくぐり、さらにどんどん奥へと足を進めました。
いつのまにかとても高い場所まで昇っていたんですね。

イメージ 8

遙か下の方には、山々の合間にひしめくように延びる集落も見えます。
イメージ 9


山国、日本列島。これだけでもよくわかります。
ずっと先には低く立ちこめる雲も見えていますね。なんだか不思議な景色です。
イメージ 10

修行の岩場

イメージ 11

とても危険な場所で、かつては滑落者もあったらしく、現在では修行者以外立ち入り禁止なんだそうです。それでも、ここにたどり着くことができて、無事に戻ってきた人たちは、精神的にとても強くなられたことでしょう。

その後奥の院に到着。境内を拝観してきました。ところが、散策することばかりに気を取られて、撮影をしていなかったのです…

奥の院を後にしました。昇る時に立ち寄らなかった場所を散策しながら、ゆっくり下山していきます。
視線の先にお堂が見えました。

イメージ 12

赤い建物はお経を納めた納経堂、右側は開山堂だそうです。開山堂の脇に登り階段が見えます。ここを昇ると五大堂があります。
五大明王を祀るお堂なのですが、ここからの景色がまた絶景なのです。
イメージ 13

今回、山寺を訪れたかった理由のひとつは、この景色だったのです。

イメージ 14

イメージ 15

イメージ 16

イメージ 17

五大堂でしばらく絶景を堪能した後、この場所を離れました。もと来た道を下っていきます。
この道はうっそうとした森の中。日が少し傾いただけであたりは薄暗くなってしまいます。
ところどころ、こんな大きな杉の木も空に向かって伸びています!

イメージ 18

麓に降りて、あるものが目に入りました

イメージ 19

力こんにゃく!

玉こんにゃくを3つ串に刺して、醤油で煮たものです。辛すぎず、なかなかイイお味です!
ちなみにこの写真は、ひとつ食べてしまった後です(苦笑)

境内から外に出て、仙山線の山寺駅に向かいました。
ふと山寺方面に目をやると、そこには五大堂を見上げることができます。

イメージ 20

あんなところに建っていたんですね。まるでお堂を建てるのも修行のひとつじゃないかと思うほどです。
あの場所から眺める景色は絶景でしたが、下から見上げる光景もまた素晴らしい景色です。

趣のある山寺駅の駅舎。こぢんまりとした駅ですが、観光客で賑わっていました。

イメージ 21

そして駅の近くには宿泊施設。
イメージ 22

いい雰囲気ですね。この日は夜のうちに仙台駅まで向かう予定を組んでいたのですが、時間の都合があえばここに宿泊するのも良さそうです。

あっという間に日が沈んでいました。

イメージ 23

ここから仙台に向かうわけです。特に急ぐ必要もなかったのですが、できれば温泉くらい立ち寄りたい…
ということで色々調べてみました。仙台方面直行なら山形自動車道に乗る、そうでなければどのルートがあるか…

そうして調べた結果、作並温泉を経由するルートを選びました。ここにあるホテル、事前に電話連絡をしておけば、宿泊をしなくても温泉を利用できるのです。 入湯料は少し高かったのですが、ゆっくり過ごすには悪くなさそう。しかも仙台駅まで一般道を経由する途中。
生憎、作並温泉までの道中、夜の帳が降りてしまったので、画像はありませんが、丸1日車を運転して疲れた体を休ませるにはちょうどいい場所でした。

| 前の記事 | | 次の記事 |
| この書庫のリスト |
©2010 mickie. All Rights Reserved.
by mickie
サイトトップ