| この書庫のリスト |
| 前の記事 | | 次の記事 |

HCR32 加工日記 front bumper sp 008

下地処理をしてしまったフロントバンパー

元の塗装を落とし終え、ビス穴やクラックの補修も済ませた後、市販缶スプレーのサーフェーサーを吹くことにしました。

梅雨まっただ中の7月、タイミングを外すと地肌のままになってしまうので、「サフを吹いた状態での入庫」を目指していた私としては少し焦っていたわけです。

作業は7月5日と6日の2回、仕事から帰宅した後の夜に自宅前に延びる公園で行いました。
夜遅くの公園で、なにやらデカイ物体にスプレーで色を塗っている様子は、端から見ると不気味というか不審者というか…
作業効率や「何かをしている」というアピールをするために、街灯の真下で作業をしたのですが、案の定職務質問を受けました…
通報があったというわけではなく、たまたま定時パトロールのお巡りさんの目にとまっただけなのですが、一応内容を説明。

「何やってるんですか?」
「バンパーを塗装するので下地処理をしています。雨の心配があるので今のうちにやっちゃおうと思って」
「そうですか。異臭とかいろいろあるからねぇ」
「ここでやっちゃだめですよねぇ。。。」
「いや、ダメじゃあないけど、短時間でお願いします」
「わかりました、スイマセンねぇ」
さて、そんなやりとりの後、作業に取りかかりました。シリコンオフで脱脂し、バンパープライマーを吹き付けた状態です。

イメージ 1

そして、サフも吹き付けます。この日は缶スプレー2本分使い果たしました。これで1日目。
でも、まだ十分ではありません。とりあえず薄く吹いた状態です。
手元にはストックがなかったので、この日の作業はここで終了。翌日に持ち越しとなったわけです。

イメージ 2

この後、ある方からアドヴァイスを受けました。

もう遅かったらすみません。サフは市販のスプレーの物は吹かない方が無難です。というのも上から塗る。多分ウレタン塗料のシンナーが強すぎて下のサフの塗膜を侵してしまう可能性があるからです。結果縮みのような状態になる可能性があります。僕は面倒でも2液性(主剤と硬化剤)のサフを使うのは、そんな理由からです。もし塗ってしまったのなら板金屋さんにその旨伝えた方が良いと思います。
しかし時既に遅し。青天の霹靂とはこのことですね。この時点で作業を中断することにしたのですが、結局塗ってしまいました。
缶スプレー1本あたりの値段がそんなに高いものではないし、ダメならダメでサフを落とす手間は同じ。ウレタン塗装を落とすよりは圧倒的に楽なはず。そんなわけで翌日の夜、ダメ元で作業をすることにしたのです。

そんな経緯を経て、ひととおりの作業を終えました。
白っぽいサフを吹き終えたバンパーは、それこそ次の段階を控えているかのようでした。
ウレタンの地肌むき出しとは違って、素人作業なりの仕上がりにちょっと満足感を感じていました。

2007年7月7日。知人が紹介してくれるという葉山の工場まで見積もりを出してもらうために顔を出してきました。
生憎バンパー本体を持って行くことは出来ず、リップスポイラーとニスモダクトだけを持参しての訪問。
ここでバンパーの塗装と色褪せたアルミボンネットの塗装をお願いしようと考えていたのです。

まず、ボンネットの状況確認。
これがアルミボンネットと言うことを知った瞬間、「これは大変だなぁ」とのお言葉。
スチール製とは違い、一筋縄には行かないんだそうです。とはいえ、えくぼの補修も含めて再塗装していただけることになりました。
次にバンパー本体とリップ。リップは本当に塗るだけ。どうせ擦っちゃうので、とりあえず現状のまま塗るだけでお願いしました。
そしてバンパー本体。現状を伝えなければなりません。
「一応下地処理まで済ませていますが」
「そうなの?」
「でも、市販缶スプレーのサフなんですけど…」
「それ一番やっちゃダメ!!」
やっぱり…
仕方ないので缶スプレーのサフはすべて落として持ち込むことで了承してもらい、見積もりを出してもらいました。

ウレタン塗装にはウレタン系のサフでなければならないようです。
缶スプレーの塗料だからこそ缶スプレーのサフなんですね。
となると心配なのが「サフを吹いてます」と謳ってネットオークションに出品しているクルマの外装パーツ。
この「サフ」がウレタン系なのか缶スプレーなのか。それって結構大きな問題になりますよね。
特に、板金屋さんに塗装をお願いするつもりなら、そのサフがウレタン系でなければ大変なことになるわけです。知らないってやっぱり大変なことなんですよ。
| 前の記事 | | 次の記事 |
| この書庫のリスト |
©2008 mickie. All Rights Reserved.
by mickie
サイトトップ