夜行列車 002
【寝台特急富士・はやぶさ】
【撮影:2006年12月3日 東京駅10番ホーム】
上野駅で北斗星1号を撮り終えた後、東京駅に向かいました。
お目当てはある寝台特急「富士/はやぶさ」だったのですが、ここではオリジナルのEF65 PF型も目にすることができました。
この機関車、東京駅の東海道線ホームまで「寝台特急 富士/はやぶさ」を牽引してきたのです。
もう見ることはないだろうと思っていた「寝台特急」を牽引するEF65。回送とはいえこんなところで見られるとは思っていませんでした。当然ヘッドマークなんてありません。そういった意味では急行銀河でも見られるわけですが、やはり見応えはあります。
このEF65は程なく切り離され、少し神田寄りに移動して停車していました。お役ご免といった感じ、やはり少し寂しいですね。かつては「富士」「はやぶさ」をはじめ、「さくら」「あさかぜ」「みずほ」「出雲」「瀬戸」などといった寝台特急を牽引していたEF65です。私にとってブルートレインの牽引機といえば今でもEF66よりもEF65 PF型なんです。
でも、時代の流れなんですね。だいたい、「富士」と「はやぶさ」が一緒になってるわけですから…
東京方には大分行きの富士が連結されています。
このオハネ15-2001は元24系25形だそうです。
富士とはやぶさの併結運転にあたり、14系15形へと編入改造を施されたとか。
昔懐かしい蛇腹式ドア。
この車両はオリジナルの14系でした。
九州方、下り列車の場合、機関車の次位には「はやぶさ」が連結されています。
このはやぶさも、運転区間はかつて付随編成の終点だった熊本まで、しかも日豊線経由の富士と併結運転。牽引機が EF66 というのはともかく、ヘッドマークも合わせ技的なデザイン。やはりさみしいですね。
ただ幸いなのは、富士もはやぶさもテールマークは往時のままです。やはり最後までこのままであってほしいですね。
ブルートレインの牽引機が EF66 になってからずいぶん経つんだそうですね。
個人的にはなぜかまだ「貨物専用機」というイメージがあるのですが、すでにEF65 P形や PF形同様にブルートレインを牽く代表格になっているのでしょうね。
ホームから車内を覗いてみました。そこに見えるのは開放型2段式B寝台。全廃になるまでにもう一度乗ってみたいものです。
発車時刻が迫るホームに緊張感が漂い始めます。
EF66も下関までの長い旅に向けて、静かにその時を待っているようでした。
by mickie