【撮影：2006年10月9日　碓氷峠鉄道文化むら】

木造の旧型客車と20系以降の客車との橋渡し的役割を担ったと思われる10系客車。
まずは三等寝台車（B寝台）のオハネ12です。

スイス国鉄の軽量客車から影響を受けたという車両構造。大型の窓形状にもその雰囲気が色濃く表れているように思います。

三段式寝台車。下から見上げてみましたが、上・中段は圧迫感を感じます。

通路の様子は、プルマン式寝台車らしい雰囲気ですね。24系25形だと通路にも跳ね上げ式の椅子がありましたが、このオハネ12にはありません。
夜行寝台列車の窓から見える景色は、座席列車からの景色とはひと味もふた味も違う「夜行列車の醍醐味」のようなものが感じられました。

ナハフ11は三等座席車、いわゆる普通車です。

天井高の高い客室内と扇風機の組み合わせは一昔前の客車そのもの。地方ローカル線をのんびり走り抜けるのにはちょうどよかったのかもしれませんね。
「画一的」な車内も今となっては「趣」に変化しているように思います。