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2009/8/29(土)【只見線 *前編*】

小出に到着してから2時間半近く。周囲に里山があることに気がついた頃、只見線の始発列車が出発していきます。

●只見線 普通会津若松行き(426D)
小出5:32→七日町10:34

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はじめは田園風景が広がっていましたが、すぐに景色は変化します。右も左も山林が広がるその景色。曇り空が広がっていたのはとても残念ですが、それでもあまりあるほどの景色が目の前に広がっていました。

1時間と少し経過した頃、大白川に到着。ここで対向列車、只見発小出行きとすれ違います。

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待避施設がある駅を除いて只見線は非電化の単線区間が続いています。

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この日は雨模様。周辺の山頂付近には雲がかかっていました。このあたりがいかに山深いか実感できますね。
有数の豪雪地帯。冬季は道路はもちろん、時にはこの只見線も遮断されることがあるようです。

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しばらくすると、小出行きがやってきました。乗降客がいるように見えますが、実際には長い列車の旅。
車外に出て「休んでいる」人たちなのです。

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比較的眺めの停車時間。売店か何かがあれば、少しは違ったのでしょうが、どこにも開店している商店らしきものは見あたりませんでした。

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対向する小出行きを見送ってしばらくした後、会津若松行きもようやく出発。
末沢川に沿うような形で線路が延びています。

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大白川の次の次、只見までは長時間走行します。とても長いトンネルを一旦抜けて田子倉に到着。そしてまたすぐ長いトンネルに入り、そのトンネルを抜けると今度は田園風景が広がっていました。
田子倉に到着する前に、新潟県と福島県の県境を越えていたのです。

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只見に到着しました。ここでまた、しばらく停車します。

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先を急ぐかのように運行する大都市圏の鉄道網と異なり、この只見線は本当にマイペース。

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再び列車が出発すると、今度は只見川沿いに線路が続いていきます。
山にかかる雲。そして川面に映る山や雲の様子はとても幻想的な景色でした。晴天の只見線沿線を眺めたかったのですが、こうした景色を見られるのもまた貴重な経験かもしれませんね。

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只見線の要衝。会津川口に到着しました。ここでは会津若松発只見行きの列車とすれ違います。

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いま、たどってきた単線区間。そして只見川とその脇にそびえる山並みととけ込むかのような旧型ディーゼルカー。

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JAの支店と郵便局とが同居している駅舎。意外なほど大きな印象がありましたが、複合施設的な建物と考えればむしろ合理的なのかもしれません。

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手前は遅れて到着した小出行きです。

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この駅ではある光景が見られました。それは「タブレット」の交換。
会津若松行きの運転士さんと小出行きの運転士さんが、それぞれ所持してきたタブレットを交換しています。

タブレットとはいわば「列車の通行手形」のようなもので、非自動閉塞方式の中でも「タブレット閉塞式」とよばれる列車運行方式を採用している路線で採用されています。
こうした列車運行方式を採用している区間(閉塞区間)では、運転士がタブレットを所持している列車しか運行することができないとされています。
つまり、定められた区間内に走行する列車は1本しかないわけです。
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そして、小出行きの列車が先に出発していきました。

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会津若松行きは小出行きが出発した後、20分程度停車していました。
この頃には雨もやんでいて、ひんやりした空気に包まれて幻想的な景色をゆっくりと眺めることができました。
秘境とさえ言われる只見川沿いの景色と、その脇に停車するディーゼルカー。

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by mickie