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32紀行055

【GTS-t タイプM・R 里帰りツーリング】
【撮影:2008年9月28日(日)】

日曜日、もう何年もの間ずっと訪れたいと思っていた場所に行ってきました。

埼玉県北葛飾郡松伏町松伏


私の車には、新車当時の保証書が残されています。保証書ですから当時のオーナー氏の情報が記載されています。

新車当時、この車がどんな風景の中で生活していたのか、ずっと興味がありました。できることなら前オーナー氏とお逢いし、お話を伺いたい。。。
さすがにそれは叶わないので、せめて現地を訪れるだけでも果たすことにしたのです。

この日はキーもいつもと違います。
普段はnismoのキーを使用していますが、この日は純正。いつものキーホルダーに付け替えてみました。

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自宅のある杉並を出発です。
一般道を使用した最短ルートを考えると、国道122号〜国道463号を走るのがよさそうですが、この日は環七〜国道4号(日光街道)をたどりました。
理由は簡単。納車当日の逆ルートを途中まで辿りたかったから。

当時、練馬在住足立在勤だった私は、仕事を定時に終え、最寄りのバス停から東武線の北千住駅に向かい、一路北越谷へ。
その後納車前整備を終えたウチの車とご対面。
希望ナンバーで1998とか2000にすることが叶わなかったのですが、実際に取得されたナンバーを見て一目で気に入ったのはいうまでもありません。
車を引き取り、夕方の日光街道を一路南下し、渋滞の環七通りを西進、足立区の端っこ、隅田川のほとりにある当時の職場でお披露目したのでした。
そして再び環七を西進して、当時練馬区に借りていたガレージに到着したのでした。

日光街道を北上し、途中七左町の交差点で狭い路地に入っていきます。ケータイのナビに従い、細い道を走り抜けると、「松伏町」の文字が目に入ります。

この標識が目に入った時、ナビが「目的地周辺です」と告げました。

イメージ 2

近くに車を停められる場所がないかしばらく探していると、できて間もないようなショッピングセンターを発見。少し停めさせてもらいました。

そして周辺を歩くことに。ナビが示したそのあたりは所々に畑が残る住宅街。とても静かな場所でした。
その気になれば、前オーナー氏のお住まいを探すこともできたでしょう。でも、敢えてそれはしていません。
今回の目的は前オーナー氏を捜すことではなく、ウチの車が7年近く生活した街に訪れることだったのです。

住宅街を抜けると、さっきの標識がある場所にたどり着きました。
あたりはこうした風景が広がります。

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とても静かな場所。まるで時間がゆっくりと流れているかのようでした。
かつて、春日部ナンバーだった限定車R32 GTS-t Type M・Rは、ここで通勤の足として生活していたのでしょうか。

車に戻り、駐車場から出発。さっき歩いた場所を抜けることにしました。

前オーナー氏の視界に入るかな?


かすかな期待を胸に抱きつつ、ゆっくりと住宅街を通ってみました。残念ながら誰とも逢うことができませんでしたが。。。

途中、車を停められるほどのスペースを見つけました。

もしかしたら、かつてもここに停まったことがあるんだろうか?


そんなことを思いつつ、シャッターを切りました。

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当時とは随分と外観が変わっています。リアのリップスポイラーもサイドステップもなかった外観。当然、フロントバンパーは後期純正タイプ。
今ではGT-R NISMO に準ずる外観になりました。前オーナー氏に見ていただきたかったなぁ。

少しあたりを走ってみました。もしかしたらこの景色も当時と変わっていないのでしょうか。

イメージ 7

そうして彼の地を後にしました。帰宅するにあたり、せっかくなのである場所の前を通ることにしました。

日産プリンス埼玉販売 越谷南荻島店


私の車はこのお店の近くにあったスカイラインプラザ越谷で購入したのです。平成11年12月16日に契約をしたという記録が残っています。
初対面の日、このお店で入庫したばかりのような状態でした。恐らく数日前、或いは数時間前に越谷南荻島店で下取りに出されたのでしょう。
携帯電話のナビを設定し、前オーナー氏がラストランを果たしたかもしれないルートを辿ってみました。

新車販売店から中古車販売店に回送された時、この標識を見たのかもしれませんね。

イメージ 8

平成11年秋、「車を買おう」と決めました。
ターゲットはもちろんスカイライン。でも、最初はHR31 GTS-X ターボを探すつもりだったのです。
しばらくR31に乗り、いずれBNR32に乗り換えようと…

それが、すぐに路線変更。HCR32 GTS-t タイプM か HNR32 GTS-4 を探すことに。
中古車雑誌でよさそうな車を見つけ、越谷にある、とある中古車販売店を訪れました。
ところがその車は売約済み。別の車を見せてもらったところ、気になったのは黒いタイプMと白いタイプM。
黒い方は純正リアスポイラーに「NISSAN MOTORSPORTS INETERNATIONAL」のステッカーが貼られていたのが印象に残っています。
白い方はサンルーフ付きでしたが、程度は余りよくなさそうで、しかも全塗装した白。オリジナルではなかったのです。

それでも、とりあえず手付け金を預けようとしたのですが同行してくれた当時の同僚が「渡さなくていい」と言ってくれたので、面倒な事になりませんでした。

その帰り、我々の目に飛び込んできた「SKYLINE」の文字。
飛び込んでみたところ、最初に見せられたのはダークブルーパールのタイプM。程度はよさそうでした。でも、この色は対象外。

一番欲しい色はガングレーメタリック

そう告げると「あんまり見せたくないんだけどなぁ」と言いつつ、駐車場の奥の方へと案内されました。
そこに停まっていたのは、埃が被ったガンメタの車。アルミボンネットにGT-R純正グリルとGT-R純正大型リアスポイラー。トランクにはGT-Rエンブレム。
私が興味を示すと、お店の方の態度も一変。走行距離は多いけどコンディションは悪くないし、3ヶ月ほど残っている車検を切って取り直すとのこと。
その時は既に夜になっていたので翌日、改めて訪れることにしたのです。

そしてその日…

きれいに洗車されたその車は見違えるほど堂々としていました。この頃、何年もマニュアル車に乗っていなかったので、同乗走行による試乗をお願いしました。
助手席に座り、日光街道を少し走ってもらった時の「この2速での加速がたまらないんです!」という発言が今でも印象に残っています。

そしてその後、契約をしたのでした。

そして今…

様々な部分に手を入れ、バージョンアップや劣化した部品の交換をして、今でも走り回っています。
平成5年式、18万キロオーバーですが、彼の気持ちはまだまだ若いようです。

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