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JR西日本 阪和線 005

【西の近郊型 221系と223系】

【撮影:2006年8月15日 浅香駅周辺】

阪和線に221系が走るようになったのは2000年から。1996年導入の223系よりも後のことです。
それまで「快速」の運用に就いていた113系を淘汰する形で、奈良電車区所属の221系が「快速」の運用に就いています。
もっとも、奈良電車区に配備されている221系そのものは、JR京都線・JR神戸線で「新快速」運用に就いていたものが転属してきたものですが…
阪和線を利用する機会がほとんどない今となっては、やはり大和川橋梁と221系の組み合わせに違和感を感じますが、今ではこれが当たり前の風景のようです。

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浅香駅構内を通過する221系快速。本格投入から既に6年。それでも、滅多に遭遇する機会がなかった私にとっては未だ不思議な光景であることには変わりありません。

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221系は嫌いではありません。
初めての出会いはこれも1989年。関西本線の奈良と大阪環状線とを結ぶ113系快速(春日塗り)を置き換えるべく導入された本系列を利用したのが初めてでした。「大和路快速」という種別はこの時誕生したはずです。
開放感のある大きな窓に117系でも採用されていた転換クロスシート、ベージュ基調の内装は好印象でした。
同じ頃、京阪神緩行線では新快速の運用に就いていましたから、それなりのクオリティをもたせたのでしょうね。

関空特急はるかと並ぶ、関西空港へのアクセスとして登場した「関空快速」。
大和路快速のような大阪環状線直通列車が登場するなんて、考えていませんでした。
行き先表示の「大阪・京橋」の表示や駅の時刻表に表示される「京(京橋行きの意味)」の文字がとても新鮮だったことを覚えています。

そして今は、大阪環状線方面から和歌山まで直通する「紀州路快速」も走っています。

まずは大和川の土手から眺める8両編成の関空・紀州路快速。最後尾は初期型の0番台です。

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今度は浅香駅上りホームにて。同じく8両編成の関空・紀州路快速です。
先輩にあたる221系と異なりステンレスボディと丸目2灯のヘッドライトは、なんだかファニーな印象があります。

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こちらは5両編成の関空快速関西空港行き。紀州路快速を併結していないので、行き先表示も「関西空港」となっています。

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ちなみに、関空・紀州路快速の場合は行き先表示がこんな風になっています。 イメージ9

関空快速にあわせて投入された223系も、アーバンネットワークの拡充という新たな使命を得て、1000番台や2000番台が新快速運用に就いたり、その他各線で快速運用に就くようになっています。
これら1000番台・2000番台はボディサイドの帯のみならずヘッドライトの意匠も異なり、見た目の雰囲気が随分と違っています。

その後、阪和線や関西空港線での運用が増えたり、編成組み替えに伴う先頭車両不足を補うために2500番台が投入されました。
0番台と2500番台の間には様々な違いがあるので、この編成のように「223系」とはいえ一貫性のない外観になっていたりします。

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この列車は大阪経由京橋行きではなく、JR難波まで向かう列車ですね。
かつてJR難波行きは天王寺で京橋行きと分割・併合を行っていたはずですが、この列車は5両すべてがJR難波まで向かうようです。

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かつては「関空特快ウイング」という、関空快速よりも速達性をもたせた列車があったり、関空快速そのものに指定席を設定したり、さまざまな取り組みがなされたようです。
特に「関空特快ウイング」は「大阪圏で特別快速?!」という驚きも感じました
(かつて、首都圏の「特別快速」に対抗して「新快速」という設定にしたという逸話もあるくらいですから)。
かつての新快速と同じく、このような特別な種別や指定席の導入、阪和線になじまないようですね。

あと、関空快速が登場した頃、22時台に京橋発日根野行きの快速が1本だけありました。関空快速ではない、直通の快速。
紀州路快速はその「快速」の発展形なのでしょうか?
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by mickie