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JR西日本 阪和線 006

【南紀と関空へのアクセス 381系と281系】

【撮影:2006年8月15日 浅香駅周辺】

昔々、まだ紀勢本線 和歌山〜新宮間が電化する前は、DC特急が名古屋まで走っていました。
キハ81やキハ82で運転された特急くろしお。
1978年10月のダイヤ改正と紀勢線新宮電化により引退してしまいましたが、今でもキハ81の勇姿は目に焼き付いています。

新宮電化後、天王寺と名古屋を結んでいた特急くろしおは新宮で分断されました。天王寺〜新宮間は381系が投入されて、新宮〜名古屋間はDC特急の南紀として今に至っています。
その後天王寺発着だったくろしおは新大阪・京都まで足を伸ばし、スーパーくろしおやオーシャンアローといった弟分も登場しています。
デビュー当時は国鉄特急色だった381系。その後登場したスーパーくろしおは白ベースに赤や黄色の帯が巻かれた専用塗装を採用。
そして今…
くろしおもスーパーくろしおも同じ配色になっています。
283系に合わせたかのようなオーシャンブルー(?)基調の色です。
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緩やかなカーブを描く浅香駅を通過する381系くろしお。
低重心化と車両限界への干渉を防ぐために大きくなった裾絞り。そのおかげで183系や485系200番台などとは随分違った顔立ちになっています。

付け加えるならば…
JR西日本の381系には特急シンボルマークが残っているのです!

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こちらはスーパーくろしおの和歌山寄り先頭に連結されているパノラマ型グリーン車のクロ380。登場が1989年ですからもう随分経過していることになります。
前年に「しなの」用として登場したクロ381-10番台と比べて、とてもスッキリした外観だと思います。

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くろしおが旧国鉄時代から、いや、旧阪和電鐵時代からの伝統を受け継ぐ特急だとすれば、1993年の関西国際空港開港によって登場した「関空特急はるか」は、阪和線・関西空港線におけるもうひとつの主役になっているといえるでしょう。

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浅香駅を通過する様子。381系の上り列車と見比べると、振り子機能をオフにしているとはいえ若干車体が傾斜しているように見える381系よりも傾斜角が小さく感じます。
そして、赤と白を基調としたJR東日本の「成田エクスプレス」とも、全く異なった印象があります。
やはり、「はるか」というネーミングや車体デザインなど、随所に「古都」京都発着を意識していることの証なのでしょう。

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by mickie