【撮影：2006年8月15日　天王寺駅阪和線ホーム】

JR阪和線の起点となる天王寺駅は、半地下構造になっている大阪環状線や大和路線（関西本線）と異なり、いわゆる地上ホームとなっています。
昭和初期、天王寺と和歌山県を結ぶ「阪和電鐵」が開業した頃から、阪和線の玄関口として堂々たる姿を見せていました。
かつてはこの地上ホームから、多くの特急・急行が紀伊半島に向けて出発していったのですが、大阪環状線への直通運転が本格化すると、かつての華やいだ面影は見られなくなり、鄙びた地方路線の末端駅としての姿となりました。

かつて、特急くろしおや急行きのくにが常に停車していた1〜3番ホームも、今では時々臨時の特急くろしおや阪和ライナーが出発する程度のようです。
この381系は臨時の列車でしょうか？このあとどこかに回送されてから、特急運用に就くのでしょうか？

快速も大半が大阪環状線直通の関空・紀州路快速となり、天王寺始発の快速は随分と減っているようです。
今ではこの地上ホームの主役は各駅停車といっても過言ではないでしょう。